紺色の日常

いつも紺色の服を着ている人の雑記

Mr.Children@神戸国際会館

11月15日、Mr.Children Hall Tour 2016 虹@神戸国際会館

このライブレポートは本編の内容や新曲についての話を含みます。ネタバレを見たくない方はご注意ください。

降り続いていた雨が上がってすっきりとした空のもと行われた本日の公演。まさに虹ツアーにふさわしい天気だ。
生まれ育った大好きな街、神戸でMr.Childrenが見られる日が来た。会場は神戸国際会館。アナウンスの後、しばらくして暗転。ライブが始まる。


初めはお伽話。初っ端から未発表曲を演奏するところがいかにも近年のMr.Childrenらしい。続いて水上バス、Melody。
Melody演奏後、桜井さんが「この会場は俺が今までやってきた中で一番良いホールだな。こっち(ステージ)ばっか見てないで周りも見た方がいいよ」と話す。辺りを見渡す。本当にきれいな会場だ。「昨今作った曲は(サポート部分が)全てコンピュータにあって、それを流しながら演奏していましたが、今日はこの8人の音だけで演奏します。」「来年、Mr.Childrenは25周年を迎えます。その25周年という節目の年を迎える前に、やり残したことはないかと思って。それで24年目にホールツアーをやろうということになりました。ホールは音が良いです。そして、アリーナやスタジアムと違って、皆さんとの距離がとても近いです。」「アルバムの中の『これ好きなんだけどあんまりライブでやらない…』みたいな曲をたくさんやっていきたいと思います。」→You make me happy、クラスメイト、PIANO MAN、しるし。


しるしの後、ステージの上は桜井さんだけに。桜井さんが一人でアコギを持ち、Overを弾き語り。1番を歌い終わったところで曲を止める。「92年に発売されたAtomic HeartというアルバムからOverを演奏しました。この曲は大変物議を醸す部分があって…」「あっ、座って。Overはゆっくり話しながらやるつもりだから。ホールの席はアリーナやスタジアムのパイプ椅子と違ってお尻痛くならないし(笑)良い椅子ですからね。」「顔のわりに小さな胸、という部分ですが…これはたいへん不徳の致すところでございまして。何も考えていませんでした。これを作った当時は23歳で、売れようと考えてこの言葉を考えたんでしょうね。今だともっと別の言葉を選ぶと思います(笑)」「Overには二つの意味がありまして。一つは『恋人との関係がここで終わる』という意味で、二つ目は『悲しみのトンネルをくぐり抜ける、Over』という、ダブルミーニングなんです。」「この曲を作るきっかけとなった曲がありまして。ギルバート・オサリバンのAlone Againという曲なんですけれども。皆知ってるよね?」(弾き語りを始める)「…と、この曲は明るいメロディーなので、公園のベンチにでも座って歌っているのかなとでも思っていたのですが、そうではなくて。結婚相手に逃げられてしまい、教会に取り残されてしまった悲しい男の歌なんです。そしてビルの一番上の屋上まで行って、その悲しみを思い知らせてやろうという歌です。父は若くして亡くしてしまい、母親は65歳で亡くなってしまった。そして結婚相手には逃げられ、また一人になってしまうという話で。」「歌詞を読んだ時に、こんなに明るいメロディーなのに暗い歌詞なのかと思って。これは自分のものにしたいなぁ、と思って書いた曲がOverなんです。」「次の歌詞も、問題になるというかリアルなのですが…」に続けて『風邪がうつるといけないからキスはしないでおこうって言ってた』と、2番から歌い始める。
Overが終わったところで田原さんのみ登場。「もう一曲やっていいですか?」と、Surrender。二人のギターと歌声が切なく響いた。


メンバー再登場。フルートが印象的なイントロからもっとが始まる。この日、ステージ中央には花瓶に入れられた花のように電球が設置されていて、それとは別に舞台上部に上下への可動式の小さな電球があったのだが、もっとの時に降りてきていた。より多くの電球がステージを灯していた。そんな環境も相まって、冒頭部の『悲しみの場所に灯された裸電球に似た光 それはほら吹きに毛の生えたにわか詩人の蒼い願い』がとても美しく響いた。続いて、掌。原曲でなくライブアレンジver。その後、ランニングハイ、PADDLEと聴衆を鼓舞させるような曲が続き、終末のコンフィデンスソング、血の管。そのまま未発表曲のこころ。
桜井さん「こころ、という曲を聴いていただきました。普通、新しい曲をやる時は『今から新しい曲をやります』って言ってからやるべきなんだろうけど、プレッシャーに負けて歌えなくなっちゃいそうだから、言わずにあたかも昔からある曲かのように演奏させていただきました。」「たいへん私ごとなのですが、今年肉親を亡くしまして。すごく辛くて悲しかったんですけども、こころの中にその人がいると考えると、そんなに悲しくもないなと思いまして。その時にこころとは何か、という思春期のような疑問を抱いたのです。自分のことを愛してくれている人、大事に思ってくれている人がいるように、自分にも大事に思う人がいます。その大切な人にこう言ったらなんて思われるだろうか、そういうことを考えることが『こころ』なのかと思いまして、この曲を書きました。曲を作る時、僕のこころには皆さんがいます。それと同じように、僕らの曲が皆さんのこころになればいいなと思っております。」「続いても、大切な人への曲です。」→旅立ちの唄。
「続きましても、大切な人への歌を神戸の皆さんに歌いたいと思います。東京。」→東京。


「辛くて苦しい時、必ず誰かが見ています。背中を押してくれています。誰かが、あなたの足音を聞いています。足音。」→足音 ~Be Strong。
続けて通り雨。2番の最初、桜井さんがJENさんへマイクを向けて、JENさんが歌う。歌い方のクセのなんとも言えない面白さに、会場中に笑い声が響く。
「次で最後の曲となりました!」→虹の彼方へ。曲の途中小春さん、サニーさん、icchieさん、山本さんと順番にサポートメンバーを紹介し、ソロが続く。ホールという空間でありながら、空に架かる虹を見ているような感覚になる壮大な音に包まれたまま、本編終了。


鳴り止まない拍手の中、メンバー再登場。「まだありあまってるでしょ!?」と、名もなき詩。続けてTomorrow Never Knows。「立て続けに皆さんが聴いてきたであろう耳馴染みのある2曲を演奏しました。」
「続きましては、皆さんがまだフルでは聴いたことがないけれど、そろそろ耳に馴染んできたであろう曲をやりたいと思います。」「N◯Kさんには大きな声では言えないんですけど…この曲は元々メロディーがあって、デモを作っていたんです。その中に虹という歌詞があって。ホールツアーをやる時に、『ツアータイトルどうする?』って話になって、その時に田原が『虹でいいんじゃない?』って言ったので、虹というツアータイトルになりました。」(スポットライトを当てられるも、逃げ続ける田原さん。)「そして、神戸が舞台です」歓声が上がる。「熊本と大分の地震があった時、ちょうど僕たちは九州を周っていて。地震の影響で来れなくなってしまった人がいて、その時にHPにコメントを出させていただいたんです。止まない雨はない。雨が止んだ時に虹が出ることもある。出ないかもしれない。けど、虹が出ている瞬間を見逃さないためには、上を向いていないといけない。だから、雨が降っていてもできるだけ下を向かずに、上を向いていよう。…というコメントを出したんですけれども、それをそのまま歌詞にしました。」「それでは聴いてください。ヒカリノアトリエ。」→ヒカリノアトリエ。


「次で最後の曲となってしまいました。別れさえも心温まるような曲をやって帰りたいと思います。」→空風の帰り道。『さよならは悲しい響きだけど君とならば愛の言葉』こんなに温かい別れの言葉を今まで聞いたことがあっただろうか。会場にいる一人一人の心を温めて、アンコール終了。最後にサポート含めメンバーが前に出てお辞儀。JENさんが帰り際に一人でお辞儀をしながら床に手をつけようとして、場内に笑いが起こる。終幕。温かさをしっかりと持ち帰るようにして、会場を後にした。

 

 

11/15 Mr.Children Hall Tour 2016 虹

神戸国際会館 セトリ
1.お伽話
2.水上バス
3.Melody
4.You make me happy
5.クラスメイト
6.PIANO MAN
7.しるし
8.Over
9.Surrender
10.もっと
11.掌
12.ランニングハイ
13.PADDLE
14.終末のコンフィデンスソング
15.血の管
16.こころ
17.旅立ちの唄
18.東京
19.足音 ~Be Strong
20.通り雨
21.虹の彼方へ

Encore
22.名もなき詩
23.Tomorrow Never Knows
24.ヒカリノアトリエ
25.空風の帰り道